民主党政権、野田佳彦の本、関連書籍、評論の紹介,評価,安売り価格

民主党政権とはいったい何だったのだろうか　評価：

またぞろ国政選挙の季節がやってきそうだ。
今回の選挙は将来の投票相場を見越した票の先物買いである。
ヘッジファンドがありなら、ヘッジ選挙もありなのだろう。
それはともかく、あの3年3ヶ月の民主党政権は酷かった。
2009年の衆院選挙にあたって、民主党が繰り出してきたマニフェストの項目の数々。
普通の常識ある人間なら、財源の保障もなくそんなことは不可能、あるいは何かの犠牲が伴うと思ったことだ。
しかし、よく集う高校時代の同級生（皆一流大学を出て、一流企業の管理職経験者）は、私を含め7人のうち2人が「これは政治的詐欺だ」というのに対して、「面白いから一度やらせて見よう」という考えだった。

裏切られた主権者国民：民主党政権とは何だったのか？そして、それは何処へ逝ったのか？　評価：

本書では、民主党政権の担い手であった鳩山さんから、財務省と米国に隷従しシロアリ退治なき消費税増税へと公約違反を行った菅直人と小澤新党潰しの自爆総選挙で民主党政権を葬った野田佳彦らへのインタビューも収録されており、主権者国民は彼ら３つの民主党政権の言い分を相互に比較分析し、菅直人さんと野田佳彦さん政権が如何に主権者国民の願望と総意を裏切り、安倍自民党と財務省が代表する対米隷属の反動勢力に大政奉還をしたかについて、本書は避けて通れない必読書です。
残念なのは、主権者国民政権の大立役者であり、第一次安倍政権を崩壊させた肝心の小沢一郎さんへのインタビューがないことです。

元首相・閣僚・執行部のヒアリングと民主党議員56名のアンケート。民主党政権を振り返る　評価：

「民主党政権論の決定版」という帯のフレーズは、かならずしも大げさではないと思った。
民主党が政権を担った3年3ヶ月を検証した、シンクタンクによる詳細なレポートである。
菅直人、野田佳彦、岡田克也、海江田万里、前原誠司、仙谷由人、藤井祐久、馬渕澄夫、安住淳、北澤俊美、（以上敬称略）他、2013年2月11日〜7月1日に2時間x30回実施されたヒアリングの協力者には、民主党政権時代の重要人物の名前がずらりと並ぶ。
さらに、2013年4月25日〜8月9日にかけて実施された民主党衆議院議員56名のアンケート結果も反映されている。
このアンケート結果は本文で適時引用され、巻末にも一部紹介されているが、記載されたURLの先のWEBでメールアドレス等の個人情報を入れると返信メールからたどって全部読めるようになっており、「2012年7月の党の分裂は避けられたと思いますか？」「民主党政権全般を通して政治主導はうまくいきましたか？」「マニュフェストの実現性について、2009年衆議院当時はどうお考えでしたか？」といった質問から、評価が真っぷたつに分かれているものも含め議員たちがどのように考えているかという傾向が読みとれて興味深い。

メディアでは報道されない民主党の真実　評価：

民主党が悪い、自民党が悪い・・・私はこの数年間、報道に左右されて生きてきたように思う。
そんなモヤモヤした感情の理由を、この本が全て説明してくれた。
本書を「一般的にマスコミが国民に正しい情報を提示するのではなく、一部の特定団体や外国などに甘い「偏向報道」を行なっている」とあるように、私たち国民を一番騙しているのは情報操作で世論を誘導しようとするマスコミと、それに莫大な費用をつぎこんでいた民主党だと感じた。
左翼リベラルウイルスに感染したマスコミが、そのウイルスを大量に散布していた。
結果、二〇〇九年九月に民主党政権が誕生し、国民は三年三ヶ月の間悪夢を見ることになるのである。

２０歳の私でもさくさく読める政治本　評価：

もしドラのヒット以降、「表紙はとりあえず美少女にしておけ」みたいな風潮。
。
好きではありません。
でも、絵が好みだと釣られちゃうのもまた現状です。
結論から言いますと、本作はとても勉強になりました！私は書店にて購入したのですが、購入までも表紙に惹かれて手に取る→立ち読みをする→知っていたようで知らなかった知識満載→レジへという流れでした。
中身を読んで改めて認識しましたが、ネットやテレビだけの情報で半端に知識人ぶっていた自分が恥ずかしい…！民主党政権批判本は数多くありますが、今までにはない「思想」という視点からの批判で、とても読み応えがありました。

これらを改めないと大復活できない　評価：

バブル崩壊以後の政策誤りにより、日本経済は縮退を続けて国力の衰退をもたらした。
そのいわばA級戦犯を告発する書である。
槍玉に挙げられたのは、小泉純一郎、竹中平蔵、鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦、橋下徹、日本銀行、財務省、マスコミであるが、橋本龍太郎を加えるべきだろう（故人は除いたのかも）。
考察は極めて思慮深く独創的かつ論理明快であり、共通項は新自由主義に毒された当事者らのデフレに関する無知に起因する弊害である。
評者が思うに、それは現在の政官財界に依然健在（むしろ多数派）なので、題名「日本大復活の真相」は、これらを改めなければ日本は大復活できないという現状批判と受け止めた。

お花畑サヨク、新自由主義者という似た者同士。　評価：

この本の目的は、日本大復活を確かにする為にはガタガタにした人物及び組織を明らかにする必要があるということにある。
それは、当然デフレ政策を取り放置した人たちとなり９章に亘っている。
要旨（含む感想）を簡潔に記す。
１、ルサンチマンに乗じた天才小泉は社会インフラをズタズタに崩壊させた。
単にアメリカのいい子となって年次改革要望書に書かれたことを実行しただけかもしれない。
しかしそれは、日本を「アメリカにとって都合のいい市場」に作り替えたに過ぎない。
２、変わり身の速い露骨の人、レントシーキング（既存の所得のパイから分け前を取る）という余り上品でない手法を広めた日本に於けるパイオニアである。

2013年初の円安の理由　評価：

この本を読めば2013年初の円安の理由がわかります。
これまでの円高の理由の逆をやればよい。
すなわち「￥不足の解消」ですね。
第一章から四章までは、要はなぜ長期間デフレに日本は苦しみ、かつ、それらから脱却する方法を丁寧に書かれています。
リフレ系の他の本や雑誌でも同様の内容はありますが、簡易にまとまっているので、とてもお勧めです。
かつ、第五章は、何故、そんな日本国として無能な状況が20円続いているのか？について、記載されています。
物事は人間が決めるもので、役所は日本最適ではなく、組織最適・自分最適で働いています。

円安とＧＤＰは、かなりな相関関係。　評価：

安達さんの本でも書かれていましたが、この本でも確かめられてそれだけでも私的には元が取れています。
円高にもメリットがあるという論調もありますが、円安ならそれを上回るメリットがあるのですから、お刷を刷るのになにをためらう必要があろうか。
自国通貨高が国力を示すなんて、そんな実もない指標を有り難がる理由がわかりません。
資源が輸入高となって生活を直撃するかもしれませんが、円安により増えたＧＤＰにより、輸出産業の雇用が守られ、あるいは雇用を増やせ、それが内需拡大にもつながり、当然税収も増える。
とにかくＧＤＰが増えるのだから、相対的には円安のほうがメリットが大きいのだから、さっさと刷を刷るべきですね。