経営戦略の本、入門書、専門書,マニュアル,関連書籍の紹介,評価,安売り価格

最近の動向にも目配り　評価：

日本人による「戦略サファリ」という趣向の本。
戦略史的な本はいくつかありますが、この本の真骨頂は、2000年代以降の動向にも目配りしていることだと思います。

フレームワークが出来上がった時代背景に思いを馳せつつ、楽しく読めます。　評価：

ストーリーで語る経営戦略史、とでもいえば良いんでしょうか。
これまでの大家たちが、どんな背景で、どんな思いでフレームワークを作り上げたのか、そんなところに思いを馳せられる書籍だと思います。
三谷さんの教え子として、それぞれのフレームワークを何の問題意識もなくただ使うのではなく、なぜそれを使うのか、そこから自分は何を分析し導きだしたいのかを考え消化せいよ、というメッセージにも受け取れました。
既存フレームワークから、どう守破離していくか、自分なりの使い方を考えていく際のヒントも隠されていると思います。
本文はとても読みやすくできています。

差別化要因の模倣を防ぐ手立てに関して重要な示唆　評価：

これまで、M.E.Porterの競争戦略論をはじめ、事業ポートフォリオ、資源ベースの営戦略論、コアコンピタンス経営、ブルーオーシャン戦略等々様々な経営理論が世に出されてきたわけですが、それらの長所・短所を踏まえたうえで、更なる示唆を与えうる良書かと思います。
特に示唆に富んでいると考えているのが、自社の差別化要因を他者が模倣できなくするための手立てに関する部分です。
これまでの経営理論でも、持続的な差別化要因の維持のため、希少性があり、模倣困難で、顧客に対して大きな価値を提供しうる経営資源を獲得することが重要であることは、何度も強調されてきたことかと思いますが、情報メディアが大きく発展した現代において、希少性があり、模倣困難な差別化要因を作り出し、維持していくことは、一部の企業を除き極めて困難なことです。

戦略を身近に感じられるテキスト　評価：

豊富な図表やデータを用いながら、競争戦略・全社戦略に関する重要な概念を、単なるコトバの羅列に終始するのではなく、その背後のロジックまで丁寧にわかりやすく説明されている優れたテキストである。
各章で関連して取り上げられている事例も興味深くわかりやすい。
重要な概念の説明ひとつひとつに、筆者のこれまでの研究活動が反映されているのではないかと感じた。

表紙は地味だが、ビギナーに最適　評価：

他のレビューでも書いているが、私は超巨大企業の末端窓際社員である。
その窓際社員が、急にプレゼン資料を作成しなくなった時にぱっと探して見つけたのがこの本だ。
SWOTやら3Cやらの基本が書かれていて、要点がまとめられているので結構使える。
教科書っぽいが、より要点が絞られていて、自分が図面を作る時に参考になった。
もちろん、専門性とか深さに欠けるので優秀な諸兄にとっては物足りないかもしれない。
しかし、私には、別に論文を書くわけではないので、これで十分だった。
インチキ社員のプレゼンが成功したかどうかはここでは触れないでおく（成功したら、窓際でなくなっている？）。

経営戦略「再入門」　評価：

本書は、経営戦略の体系を振り返り、フレームワークの有効な 使い方を知るのに重宝するでしょう。
戦略立案を支援するコンサルタントの立場から書かれており、 実務者にとって役立つよう配慮がなされているのが特徴です。
例えば以下の通り。
・相関関係と因果関係を分けること ・フレームワークは必要に応じてカスタマイズして使うこと 　（何を知りたいか、何を分析したいかをはっきりした上で。
　　フレームワーク自体は手段なので、その目的を捉えよう、 　　とのことですな） 初心者でも実務者でも、読む人によって気付きが得られる 本でしょう。

わかりやすい孫子　評価：

私は兵学者ではないし、漢文が読めるわけでも読めるようになりたいとも思わない。
自社の会社経営に孫子の兵法が役立てられないかと学びたいだけだ。
その点、本書は言葉も平易で、また情景描写なども簡潔で、とてもわかりやすい、馴染みやすい一冊。
より深く研究しようと思うと不充分なのかもしれないが、まずは孫子の全体像を理解する入門書としては良著であると思った。

初めて孫子を読む方にお薦めです　評価：

孫子やそれを題材にした本はこれまで１０冊近く読んだと思いますが、孫武の考えを理解するには最適な一冊だと思います。
孫子の現代語訳や書き下しを何の予備知識も無く読むと、不可解な箇所が多々あり、読む側もその下りから何かを得ようという意識が自然に薄れがちです。
しかし、この本は孫武が兵法を著した当時の中国の外交、戦略、戦術常識の解説を含め、孫武がなぜそのような結論を導き出しているのか非常に判りやすくまとめています。
はじめて孫子を読みたいと思った方は、兵法をモチーフにした出来の悪い実用書などに手を出さず、まずはこの本を先ずは読んでみて下さい。

私の情報に対する考え方、さらには人生観をも変えた本。　評価：

著者、堀栄三は日本陸軍で情報分析をしていた人で、20世紀で最高、それどころかもしかしたら歴史上最高の情報分析家です。
彼の情報分析の物凄さの例として、太平洋戦争時にマッカーサーがルソン島にいつ・どこに・どのぐらいの兵力で 攻撃してくるか、というのがとても大事だったのですが、場所や兵力はもちろんのこと、1日の狂いもなく攻撃日を的中させたという神様のような情報分析を発揮しています。
スパイを使ったのならともかく、純粋に情報を分析するだけでここまで的中させたというのは中世以降の歴史で私は知りません。
（私が寡聞なだけとは思いますが）それ以外にも、日本陸軍とアメリカ陸軍の強さを比べる際に、鉄量という概念に置き換えて同じ時間で発射できる弾薬・砲弾の量で比較するという、言われて見ればだれもが納得するけど考えつかないような方法も発明してます。

旧日本軍の組織と現代日本の組織・・・これは名著である。　評価：

ハードカバーの初版から丁度２３年、この書は名著である。
文章は良く内容はとても面白い。
様々な点で、日本人は全く変わっていないと思い知らされる。
作戦司令部は兵站無視、情報力軽視、科学的思考方法軽視の風潮があり、独自の風土で硬直的に官僚的な思考で、現場を見ることなく机上でのプラン作り、その上に無責任極まりない。
一方で現場に行く参謀本部作戦課の辻政信班長のように、現場で独断専行、無茶苦茶なことしてくれる。
闇雲に突破一辺倒と敵戦力の過小評価の牟田口中将は科学的な数字、情報、合理的論理性がない。
ある空気によって支配される議論と空気、その場しのぎの中途半端な行動、コンティンジェンシー・プランの欠如、超エリート集団の強固で濃密な人的ネットワーク、「間柄」中心の組織意思決定、その決定の遅れと重大な失敗、相手の過小評価と自己の過大評価、知識・情報の共有の無さ、士官学校、陸大での暗記中心、定型的な教育、信賞必罰の不徹底、どれをとっても現代日本の身の回りにあるようなことで、非常に参考になる。

全体の繋がりがわかりました！　評価：

今まで理解に苦しんでいた初心者の自分には、ストーリーの主人公になったつもりで一緒に考えることが出来ました。
図が多く、繰り返し使われるため大変わかり易かったです。
財務3表全体の繋がり（流れ）がつかめました。
次は、『財務３表一体理解法』でさらに理解を深めようと思います。

本当に見えた！　評価：

なんとは無く分かったような気になっていた財務３表の関係を意外と知らなかったことを再認識。
それにしてもこんなに分かりやすい解説は初めてであった。
もっと早く読んでおけば良かった。

簿記を習ったがイマイチ理解が追いつかない私に効果あり　評価：

簿記3級の講座を受けたばかりです。
仕訳と帳簿への記載ルールは理解したものの、実際の経営でどう使われてどんな意味があるのか今ひとつ分からずにおりました。
講座では、会計期間の途中の事について、あまり話題に出てなかったような気がしますが、本書では期首・期末だけでなく、期中における記入の事例が丁寧に書かれていて、読むうちにようやく習ったことが理解できました。