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研修医の頃に読みたかった　評価：

呼吸生理は学生の時から苦手である。
ハッと思い出したようにウェストの本を読んでみたこともあったが、どうにもいまいち分からずそのまま挫折していた。
日常臨床で必要なため人工呼吸器に特化したようなところは勉強したつもりだが、知識がバラバラな状態でうまくつながらなくてスッキリとしていなかった。
初心に帰るつもりでこの本を見つけて読んでみたが、呼吸生理の基本的なところから解説が始まり、読み進めていくうちに人工呼吸器に自然と流れていくように読める。
文体も読みやすく、例えも上手である。
羊土社は相変わらず入門書の分野で良い仕事をするなと実感した。

目からウロコ！　評価：

生理学がこんなに面白いとは知らなかった。
苦手意識のあった生理学に関する物理の公式も、簡潔にポイントが解説されている。
具体的な例えや図も理解を助けてくれて読みやすい構成になっている。
読み進めるうちに生理学の断片的な知識がどんどんつながって、臨床に結びついていくのはまさに目からウロコ。
後半の呼吸生理と人工呼吸管理の関係もわかりやすい。
できれば初期研修医の時に読みたかった。